NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
21.04.2020
ヴィラマリアが自生植物を除草剤の代替として試験的取り組み

このトライアルは、ニュージーランド第一次産業省と協力して進められており、ホークス・ベイの2箇所ーギムレット・グラヴェルズ・シラーとブリッジ・パ・シルト・ローム・メルローで実施、他のいくつかの別品種でも試験が行われている。

今回の目的は、植物がブドウの木の健康状態やブドウの品質にネガティブな影響を及ぼすことなく雑草を抑制するのに効果的かどうかを試すことにあるとヴィラ・マリア・エステートは話す。

付加的な効果として生物学的多様性や土壌構造、水分保持力などもモニタリングされている。

「もし成功すれば、自生植物や被覆作物が雑草管理に伴う炭素排出量や人件費を抑え、ヴィンヤードの生態系と土壌の養分を向上させることができる」とヴィラ・マリア・エステートのビジネス・サステナビリティ&リスクマネージャーのカレン・ティテュラー氏。

「植物の調達や初期費用は課題となり得るが、ヴィラ・マリアは持続可能な決断を下すことを学び、それは長期的視野で見ることを意味する」とティテュラー氏は続ける。

「予備調査の結果はポジティブなものであった」と付け加えた。第一段階のトライアルは2020年6月に終了する。2019年8月に開始された。

「最大の課題と目標は除草剤無しで雑草の抑制を行いヴィンヤードの管理を行うこと。開墾中の畑や草刈り機を使用するオーガニック・ヴィンヤードではブドウの木がダメージを受け、燃料を使うトラクターの使用頻度が高く、土壌圧縮を意味する。土壌の健康と構造を維持することは持続可能なヴィンヤード管理に重要であり、気候変動により増加している干ばつや大雨からの回復力を強化することに繋がる」

サステイナブル・ワイングローイング・ニュージーランドのメンバーとして、ヴィラ・マリアはあらゆる解決策や学びをニュージーランドのワイン業界と共有するとのこと。

「持続可能という点では協力関係にある業界で、皆が愛する土地を思いやることにフォーカスしている」とティテュラー氏。

再生式アプローチのブドウ栽培の一環として、ヴィラ・マリアはこの20年間、ヴィンヤードをオーガニック管理に移行している。

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