NZワインニュース一覧
オークランドは素晴らしい夏と初秋に恵まれていたため、「今世紀最高の収穫」という予想が出始めてもさほど驚きはなかった。4大ワイン産地の信頼筋からの速報では、まだ10~15%の収穫が残ってはいるものの、巷の好予想を裏付けるものとなっている。
オークランド: クメウ・リバー
マイケル・ブラコヴィッチ氏(マスター・オブ・ワイン)は、「クメウ・リバーの収穫は例年より7-10日早く開始し、既に2週間前に収穫終了している。乾燥はしていたが、さほど暑くもなかった天候のため、例年より早くブドウは開花していた。全てが非常に素晴しいものになっているように見受けられる。2019年度の成果は満足のいくもので、これまででも最も素晴らしい収穫だったが、2020年にそれを上回るものになりそうだ」と、述べている。
ホークス・ベイ:ハンコック&サンズ
今年はジョン・ハンコックの50周年となる収穫年だ(一年に2度の収穫をしたこともあった)。乾燥した夏だったために収穫レベルは、それに応じて軽めとなった。「暖かな春だったが、その後適度な涼しい季節となった。ワインは素晴らしい味と心地よい酸味の出来だが、アルコール度はやや下がっている。これは悪い事ではない。これまで経験した中でも最高のクリーンなヴィンテージだ。」
マールボロ:フォレスト・ワイン
ジョン・フォレスト博士と話した時は、彼の収穫クルー達は収穫時後半の最後の40トンのブドウ摘みを始める時だった(全体では1000トンの収穫)。フォレスト・ワインズでは収穫量の2/3は低アルコールワイン生産に当てられているため、他のブドウ畑より早めの収穫となった。
「平均5~10%ほど通常より少なくなると予想されているちょっと変わった年となったが、全体的な質は良い。病害のない収穫だった。ブドウ畑を歩き回っても、腐ったブドウを4つ見つけたぐらいの年で、私にとっては素晴らしい年だった。」
セントラル・オタゴ:テラ・サンクタ
テラ・サンクタのオーナーのマーク・ウェルドン氏は、「テラ・サンクタの収穫は通常より少なくなると予想している。これはセントル・オタゴ全体にも当てはまり、平均で例年の20%減となり、所によってそれを下回る所もあるだろう。ブドウ収穫以前でも、例年と異なる変わった収穫となった。今年は昨年の収穫時より遅いブドウ収穫の開始だった。12月の寒い期間でブドウの実が不均一となり、それが原因で収穫が例年より遅くなった。そのためいつもより果実が樹に実っている時間が長く、かつ酸味とフェノールの熟成度を高めるために必要な太陽がちょうどいい時にあった」 と、説明してくれた。
「現在は、安定していて、太陽も輝く天気で(このご時世で唯一の安定し、輝かしい現象だ!)、全体的な見解は赤、白ともにはつらつとしており、かつ勢いがある味に仕上がっている。」
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