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ある米国の億万長者は、ニュージーランドがコロナ後全面的に回復することを求め、ワイララパのワイナリーとジンの蒸留所の発展のため何百万ドルもつぎ込んでいる。
フォーリー・ワインズはマーティンボローのテ・カイランガのヴィンヤードにレストラン、地下の樽貯蔵設備、テイスティングルームにジンの蒸留所を含む新たな複合施設を建設することを発表した。
フォーリー家は、国内の旅行客をより惹き付けるため最近値下げを行ったラグジュアリーなファレカウハウ・カントリー・エステートも所有している。
アメリカ人の億万長者オーナー、ビル・フォーリー氏はワイララパのワインとツーリズムに常に情熱を傾けてきたと話す。
「テ・カイランガへの投資は私達自身のブランドのみならず、ウェリントン全域の経済全般にも利益をもたらすと信じている。我がファミリーは同地域に個人的に所有しているロッジ、ファレカウハウ・カントリー・エステートへの投資も続けていく」とフォーリー氏。
フォーリー・ワインのチーフエグゼクティブ、マーク・ターンブル氏は、同社はテ・カイランガの構想をこの2年間練り続け、具体的な数字は示すことはできないものの投資額は数百万ドルに上ると話す。
「ワイン・ツーリズムはニュージーランド国内、国外共に成長分野で、社として長期的展望に確信を持っている。下火になる時期があることは明らかではあるが、今回のプロジェクトに約18ヶ月間を要することを考慮すると、海外旅行が復活する頃には旅行客を迎えるにあたり最適な状況にあるだろうと感じている」とターンブル氏。
レストランは屋内100席と、結婚式の開催が可能なアウトドアエリアやプライベートダイニングルームも備える。
また、建物内にはブランドの今後の成長を見据えてライトハウス・ジンの新蒸留所も含まれる。
サウス・ワイララパ市長のアレックス・ベイジェン氏は今回の開発のニュースに大変喜んでいる。
ベイジェン氏は次のようにコメントしている。
「この非常に特別な地域での継続的な投資は、ツーリズムとワイン業界いずれにとっても信任票となる。フォーリー・ワインズとビル・フォーリー氏はここサウス・ワイララパで長年に渡りコミュニティと経済への投資を続けている。今回の追加投資は地域にさらなる雇用と収入をもたらし、フォーリー・ワインズの地域経済への主要な貢献者としての立場が強固なものとなる」
ビル・フォーリー氏はニュージーランド全域にヴィンヤードやワイン醸造に関する資産を所有していることに加え、米国のNHLホッケーフランチャイズチームのオーナーでもある。