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11月8日に香港にて開催された、アジアで最も権威あるワインコンテストの受賞ディナーの席において最高賞が発表された際、ざわめきが起こった。
フランス、スペイン、イタリア、南アフリカ、北南米といったフルボディのワイン生産国の面々がシラーズ／シラー部門の発表を待つ間、オーストラリアも含め、誰もがオーストラリアが最有力候補と予想していた。

そのため、2010年キャセイ・パシフィック香港インターナショナル・ワイン・アンド・スピリット・コンペティションのベスト・シラーズ／シラー部門のトロフィー（最高賞）がニュージーランドワインと発表された瞬間会場が衝撃に包まれ、香港ワインフェア全体を通してもその衝撃は続いた。
トロフィーを手にしたのは、ワイへキ島のシラーの名手で2006年には金賞を受賞しているザ・ヘイ・パドック。

ザ・ヘイ・パドックのワインメーカー、クリス・カニング氏に代わってトロフィーを受け取ったデスティニー・ベイ・ヴィンヤードのブレット・テイラー氏は、以下のようにコメントしている。「会場の雰囲気は衝撃的だった。アジアのシラーズ市場ではオーストラリアが自信を持って優位に立ち、価格面ではフランスが続いていたが、今回ニュージーランドがトロフィーを獲得し注目を集めたことで、今後過小評価されることはないだろう」

今回のザ・ヘイ・パドックの快挙は、先月ロンドンで開催された2010年インターナショナル・ワイン・アンド・スピリット・コンペティションにおいて、ニュージーランド唯一となるシラー部門での金賞に続くものとなる。