NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
01.10.2006
ワイララパ地区、深刻な霜被害

9月中旬、北島ワイララパ地区が深刻な霜被害に見舞われ、壊滅的な危機に瀕している。
この被害を最小限に防ごうと、20機近くのヘリコプターが発芽期にあたるデリケートなブドウの木々の上空を旋回し空気を循環したが、この時間と巨額の投資は報われることなく、一部のヴィンヤードは深刻な被害を受けていると発表された。

同地区マーティンボローを代表するワイナリー、アラナ・エステート最高責任者であるリンジー・カニンガム氏は、「霜対策にかかる費用は莫大であるが、これを行わずヴィンヤードが完全に壊滅状態に陥った際の被害総額とは比較にならない。一時間2000NZドル(約15万円)にも及ぶヘリコプターのチャーター費用も必要な投資である。」と悲痛な現状を語った。
また、同地域のブドウ栽培者にとっては、2002年に受けた霜の大被害が今も尾を引いていると言う(例年比約35%マイナスの収穫量となった)。

通常霜被害が懸念されるのは10月から11月にかけてであるが、今年は例年より早く襲われた形となり、今後も予断を許さない状況は続くと見られる。

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