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アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを本拠とする航空会社エミレーツ航空は5億ドルかけ「酒類投資」プログラムを開始するとの計画を発表した。同航空によると、年間を通じ、ニュージーランドを含めた11か国からの60種類のワイン、シャンパーニュ、ポートワインをエミレーツ航空の機内で提供するとしている。
既に、フランスのバーガンディにある同社のセラーでは120以上ものボトルがエージング工程にあり、中には10年以上もかけてやっと飲み頃になるものもあるという。シャンペンはファースト・クラスとビジネス・クラスで一番人気ある飲み物ではあるが、消費量ではその51.5パーセントはエコノミー・クラスで消費されている。同航空会社はオーストラリア経由でニュージーランド・ドバイ間を毎日4回運航している。
過去2年間にエミレーツ航空のフライトで出されているニュージーランド産ワインはクラウディ・ベイ、ヨット・クラブ、メティス、アミスフィールド、スパイ・ヴァレー、イサベル・エステートのソーヴィニヨン・ブラン。フェルトン・ロード、リッポン、クラギー・レンジのピノ・ノワール。ペレグリンのピノ・グリ。ミルズ・リーフ・ギムレット・グラヴェル・リザーブのシラーなどがある。ニュージーランド産ワインはファースト、ビジネスとエコノミー・クラスで出されている。
エミレーツ航空はワイン購入にはかなりの大胆な戦略を持っていて、それは将来の消費ために最高のヴィンテージを"青田買い"で購入する集中的なプログラムだ。これはワインが瓶詰され、市場に発表される前に買い付けをする手法である。
同航空会社の専門家が、機上で出すワインを手作業で選択し、確保している。エミレーツ航空の社長のティム・クラーク卿曰く「10年以上前に弊社は通常の企業調達プロセスを変更し、自身の手で運命を左右することにした。楽な方法もあっただろうが、ちょっとした計算をして、一年間でどのくらいの量のワインが機上で消費するのに必要かを計算し、入札に出した。弊社の事業規模では、求める品質のワインを、必要な量だけを提供できる生産者がいないために、この方法では選択を狭めることになることを悟った。」
実際、同社は現時点で、ワインとその他のアルコール飲料に5億米ドル以上使っている。
「これはもちろん大きな投資だが、ワインとシャンペンはいつも機内では重要なポイントとなるため、長期的な展望を持つことにしたが、これは単に、緻密な計画課程の一部にしか過ぎない。
ワインの他に、同社は43種類の他のアルコール飲料、12種類のカクテルも機上で提供している。30年の歴史を持つエミレーツ航空は、世界でも最大級の航空会社であり、エアバスA380の保持数も最大である。
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