NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
12.07.2015
ケーブル・ベイ・ワイナリー ヘリコプターの過剰着陸料金課される

ワイヘキ島のもっとも粋なワイナリーとして知られるケーブル・ベイ・ワイナリーがヘリコプター発着場の過剰使用で超過料金を課されることになった。

ケーブル・ベイ・ワイナリーの所有者のルーカス・ペトロウ氏はモトゥカハ投資会社のオーナーでもある人物。そのペトロウ氏は最近オークランド地方裁判所からオークランド地域計画でハウラキ湾内の島嶼に授与された権利を17回に過剰使用したと、訴えられた。

この告発は資源管理法に触れたとの申し立てによるもの。2014年・2015年の夏の期間に、30日間にヘリコプターでの移動が最高10回まで、あるいは7日間に最高4回までとされているにもかかわらず、同社はそれ以上の回数のヘリコプター移動があったと、申立てが出されている。申立書によると、違反住所は、ケーブル・ベイ・ワイナリーが存在する、ニック・ジョンソン・ドライブとなっている。罰金の最高額は60万NZドル。

提訴によるともっとも着陸数があったのは、2015年1月18日から2月16日の間に44回ものヘリコプターでの移動が記録されている。先日の報告によると、ペトロウ氏は今年6月にもワイナリーでの無許可の工事履行に関する件で、裁判所に出頭しているという。

ペトロウ氏は、申し立ての出ている無許可工事とその工事停止の命を受けても、従わなかった件など、合計7つの違反行為に関する追及を受けることになる。最近の告発には、無許可でピザ・オーブンから屋根を取り外したと申しだてが出された件がある。

ケーブル・ベイ・ワイナリーは2007年に開設され、2012年にペトロウ氏が買収し、ワイン醸造家の友人でもあるニール・カリー氏が加わり、その後のビジネスに手腕をふるって、現在の業績に至っている。

2012年の買収の頃からペトロウ氏とカリー氏はケーブル・ベイのブランドを高め、ワイン販売を増やすことを目標としていた。「ケーブル・ベイは幸先よく出発した。私自身もこのビジネスを大きくしようと、決心は強かった。友人でもあり、ビジネス・パートナーでもあるローカスと働くことが出来て、非常に光栄に感じている。また一緒に働く献身的なスタッフたちにも感謝している。」とカリー氏は言う。

ケーブル・ベイの所有面積は4.5ヘクタール、540万ドルの資本金(土地価格215万ドル、建物325万ドル)。併設のレストランは数々の賞を受けており、トリップアドバイザーからは、5つ星中4.5星を受けている。
「ワイナリーの敷地にヘリコプターが着陸するには、ワイナリーの許可が必要ではあるが、頻度についてはこれまで何も問題はなかった。ヘリコプターの使用について不満に感じ、かなり立腹し、いろいろなところで文句を言っていたワイヘキ島の地元人がいたらしい」と名前を伏せることを前提に、地元のヘリコプター運営者は言う。
ワイヘキ島によく立ち寄る人だけでなく、ヘリコプターでちょこっと立ち寄ることが出来る裕福な著名人にも人気の場所となっている。オークランドからワイナリーまでの乗客2人のヘリコプター輸送料金は約700ドル。

ケーブル・ベイでは、ペトロウ氏への嫌疑については、当人がヨーロッパにいるため、コメントを控えている。裁判は8月20日に再開する。

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