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1970年代からソーヴィニヨン・ブランの苗を栽培し始めた、パイオニア的存在のブランコット・エステートがシドニーのベンチャー・キャピタル会社、ブルーチリ社と共同で、消費者向けた未来の画期的なアプローチを模索する研究を開始した。この特別プロジェクトはワイン・エクスプローラー(Winexplorer)と名付けられ、デジタル・アプリケーションやグラス製品などのような物質的製品を通じ、消費者がワインを楽しむ方法を根本的に見直そうというもの。
「幣社はワイン消費についての最新情報を持つ会社としての地位を築きたい。1975年にマールボロ地域でソーヴィニヨン・ブランを作るブドウの苗を植える決定をしてからというもの、弊社は世界で一番人気あるワインの一つを作り上げてきた。今度は、消費者がワインを楽しむという根本的な考え方を再認識することで、またワインの世界を変えようとしている。」とブランコット・エステートの主任ワインメーカーのパトリック・メターマン氏は、このプロジェクトへの抱負を語る。
今年3月6日までにオーストラリア、ニュージーランドから様々な斬新的なアイディアを募り。ブランコット・エステートとブルーチリ社からなる審査員は最終選考アイディア5つにまで絞り、ソーシャル・メディアを通じて一般の人からの選考を経て、その結果も加味しながら、4月7日のシドニーで開催された審査員を前にする最終プレゼンが行われた。アイディアによりオーストラリアドルで$35000相当の賞金のほかに、ブルーチリ社が運営する起業設立への加速援助の検討もある上、さらにブランコット・エステートの市場開拓に参加できる可能性も秘めているコンペ。審査員の一人のメターマン氏は、「審査の評価基準を規定したくないが、例えば過去の例を挙げてみると、スクリュートップのワインボトルの栓とか、QRコードを読み取って、消費者がワインのことを知ることができるような画期的なワイン消費を変えてしまうようなアイディアを期待している。ワインを変えよう、としているのではなく、一般の人がワインとどうかかわるかが対象。だからこそボトルの体裁とかワインをどう購入するか、ということに着眼が向いている。」と言う
ワインは人間の歴史の中でもう何千年も存在しているが、ワインを作る人たちはどんどん実験的なことを始めている。それ故にワイン作りだけでなく、ワインを飲むという体験をもっと助長するようなことを考え始めている。「マールボロ地域でのワイン業界のパイオニアであり続けるためにブランコット社はこの地域の伝統を引き続いてはいるが、それ以上に未来を見据えていきたい。開拓者精神を持っているからこそ、革新を助長していきたい。小さい事業をする困難さを理解している、そして、商業的に成功することについても十分理解している」、とメターマン氏は付け加える。
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