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マールボロのワイン関連研究として世界的に名声の高い研究機関がニュージーランド政府の許可を申請中、と業界筋は報じる。
開設予定のブドウ栽培・ワイン学ニュージーランド研究所は、地域研究施設としてニュージーランド政府が2500万ドルを投じて開設する3つの研究機関の一つとなる予定。
このイニシアチブを押すニュージーランドワイン醸造者協会の科学・イノベーション担当部長のサイモン・ホッカー氏のコメントによると「政府はこの提案を支持する、と強く表現している。研究施設は、ワイン研究でマールボロを最先端に持っていき、高い給与と技術を必要とする仕事に『世界レベルの視野を持つ』人々を惹きつけるだろう。」
10月に政府の許可が得られれば、この研究センターはブレナムのマールボロ研究センターの新設ビルに置かれることになる。しかし、政府の援助は市議会の財政援助を条件としており、市議会の年度計画によると、センター開設にはマールボロ市議会から2017年初頭から2022年までに毎年15万ドルが必要となっている。
市議会の援助は、2017-2019年の1050万ドルの政府投資をリベレッジし、2020-2022年にさらなる投資の可能性を高める可能となる。「市議会からの口約束だけではうまくいかない。現金がすべてだ。市議会からの援助は大きなリバレージとなり、投資効果は多大なものになる。研究センターの予算は今後10年間でおよそ年間730万ドルと試算されており、今後6年間はニュージーランドワイン醸造者協会が年間90万ドルの援助を表明している。ネルソンのカーソン研究所のモデルに類似し、ブドウとワイン研究は全てこのセンターの研究が請け負うことになる。ワイン業界は、市場に非常に左右されやすいため、研究開発で長期的に業界の生存能力を確保する土台を築きたい。研究はワインの味覚やアロマ、バイオセキュリティ、持続性を改善するものに焦点を当てる。研究所は、研究、技術関連のスタッフを多数雇用する予定もある。
2018年までに、同研究所では、高給与で雇用される、14人の専任スタッフが研究に従事し、リンカン大学、オークランド大学、ネルソン・マールボロ工科大学と関連を持つことになるだろう。マールボロはまさに研究機関が置かれるべき、土地だ。景気の低迷時には、ワイン業界は成功ストーリーからはほど遠い存在だった。マールボロでは、誰もが認識しているが、ニュージーランド産ワインとして輸出されるワインの79%はマールボロ産だ(12.3億ドル相当)。
ブドウの成長と製造に大きく左右される業界のため、ワイン業界は常に敏感で成功できる状態にいなくてはならない。研究が敏感で、前向きな姿勢を保ち、融通のある産業と組織を持続させる成功の鍵と言える。ワイン産業が毎1ドル稼ぐたびに、地元経済への貢献は7ドルとなっている。昨年、ニュージーランド政府は、地域産業の競争力強化を目的として、今後3年間で2,500万ドルを超える資金を地域研究施設開発に投じると表明した。その上に、本年の予算に地域研究施設への4000万ドルを追加予算として約束した。政府は研究施設が、それぞれの地方にそぐう科学的研究をし、特に新規技術、
新興企業、製品、サービスに焦点を当てている。ワイン研究センターは、企業・革新・雇用省が政府予算補助として、トップ3に挙げたものだ。研究センターに関する予算計上の採択は市議会で行う」とホッカー氏は語る
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