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去る1月23日、毎年恒例のニュージーランドワイン・フェアーが東京にて開催された。今年は過去最大規模となる46ワイナリーから165種類のワインが出展され、会場には600人以上の小売り業者、飲食業者、メディアなどのワイン関係者が詰めかけ、賑わいを見せた。
日本のワイン市場に長年君臨しているフランスワインに対抗し、ワイナリー各社は今後日本での市場拡大を計っている。
NZとって日本は5番目のワイン輸出国であるが、昨年のニュージーランドワインの輸出総額が5億1200万ドル(約435億2千万円)に上る傍ら、日本へは640万ドル(約5億4400万円)とまだまだ市場としては拡大の余地があり、今後大きな可能性を秘めていると見られている。
今回フェアーに参加した、マールボロ、コンラッド・アンド・カンパニー・ワインズ・リミテッドのコンラッド・ヘンスラー氏は、以下のように日本市場への期待を語っている。
「依然として日本市場は大きいとは言えないし成功は難しいとされるため、他国のより大規模な市場に的を絞ることもできる。しかしながら日本こそが将来性のある市場であると私は実感している。今の日本において、ニューワールド・ワインの主な消費者は若い女性達。そして彼女たちが男性の消費をも促している。」
参加ワイナリーのうちのいくつかは、上海とソウルでのニュージーランドワイン・フェアーにも出展したが、ヘンスラー氏は、日本こそが北アジア地区最大のマーケットであると確信している。
またテ・マタ・エステート・ワイナリーの日本代理店であるポニー・グループのワイン・コンサルタントを務めるユリ・イイヤマ氏は日本におけるニュージーランドワインの動向について「ワインに対する先入観がなく、流行に敏感な若い女性達がニュー・ワールドワインを抵抗なく楽しんでおり、最近話題のレストランなどでもニュージーランドワインは人気が高い。」とコメントしている。
ニュージーランドワインの日本市場拡大への鍵は女性が握っていると言えそう。
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