NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
06.01.2019
ワイタキ地方に独特の風味

ワイタキヴァレーのワインが正式にワイン地図に載ることとなった。

ノースオタゴ渓谷の石灰土壌と冷涼な海洋性気候を持つ地で生産されるワインが独自のものであると認められた。

ニュージーランド知的財産庁は、ワイタキ・ヴァレー・ワイングロワーズ・アソシエーションによる地理的表示の申請を認可した。同アソシエーションの設立メンバーであるオスラーのワインメーカー、ジェフ・シノット氏が地理的表示の申請書を作成した。

シャンパーニュがその土地独自の製品であるのと同様、地理的表示は同アソシエーションにワイタキ・ヴァレー・ノース・オタゴという呼称の所有権を与えることとなる。

「ワイタキは最も小さなワイン産地の一つではあるものの、ワイタキ・ヴァレーのワインは『果実味が前面に出ており、より温暖ないとこ的産地、セントラル・オタゴに比べ少し控えめで少し優美で少し繊細』ではあるが、セントラル・オタゴと同様に人々を惹きつける魅力がある。より良いかどうかということではなくそれぞれ違うものだということ。大規模で広大な畑面積を持つ商業的ブドウ栽培を行う産地ではなく、小規模で手造りのブティックワインを造る家族経営のヴィンヤード」とシノット氏。

ニュージーランド・ワイン・ディレクトリーには年間100~150トンのブドウ、もしくは12,000ケースを生産する同産地の16のワイナリーとヴィンヤードが掲載されており、その半分はピノノワール、残りの半分はアロマティック系白品種となっている。

「マールボロやセントラル・オタゴ、ホークス・ベイ、ギズボーンはそれぞれのスタイルと品質に寄与する独自の特徴を備えている。世界における素晴らしいヴィンヤードのいくつかは石灰土壌という事実が残る」

2017年には、地理的表示法が施行された際には、18のワイン産地が申請を行った。

販売促進やワインの原産地の評判を保護するため国際的に行使されていた知的財産所有権は、ニュージーランドワイン業界として2020年までに20億ドル達成という目標の一部という位置付けであった。

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