NZワインニュース一覧
信頼筋の情報をもとに今年の収穫調査を行った結果、かなり高い確率で「最上級」という言葉が飛び交いそうな状況が浮かんできた。
■ワイヘキ
「全品種でのかなり素晴らしい収穫だ。質と量を鑑みると、この結果は潤沢を疑う余地もなく、素晴らしい収穫と言えよう」と、テ・モツのプール・ドゥンリービー氏は言う。
■ギズボン
「花の咲きが悪かった割には、予想以上の出来だ。全体的に糖度と味も良く、きれいな果実となっている。赤はやや糖度が低いが、味は良く、熟している。平均的、もしくは平均以上の収穫だ」とは、TWワインズの、ポール・ティージェン氏。
■ホークス・ベイ
「水分が必要な時期に雨がちだった春のおかげで充分の水分を取ることができた。その後の天候は温暖で乾燥していて、クリスマスの後は寒い夜となった。よい酸味、収穫時はパーフェクトな糖度で最高の味となっている。最高プレーヤーは恐らくシラーになると想像しているが、まだ確定するには早すぎる。疾病の心配も殆どなかったのが、よい収穫に繋がっている。地元も今年の収穫予想の良さに期待が高まっている」と、クラギー、レンジの新しいワイン醸造家のジュリアン・グラウンド氏は、感情をこめて語る。
■ウェリントン・ワイン・カントリ―(別名マーティンボロー/ワイパラ)
「大陸からの影響が多く、暖かな日中と、涼しい夜をもたらし、熟成期間が長くなったという要因もあり、今年はピノ・ノワールには最高の年だ。夜間零度以下になったことも時にはあったが、翌日には28度まで上昇した。こういう天気はまさに、収穫には夢のような環境だった」とは、クラギー・ランジのジュリアン氏。
■ネルソン
「素晴らしい収穫結果となり、これは後世にも伝えられるようなものだ。今年、収穫されたブドウからのワインは素晴らしくなるに違いない。干ばつや高温もあったので、あまりいい収穫にはならないかも、と懸念していたが、実際はブドウの品種によっては予想よりやや多くなっている」と、ニュウードルフのジュディ・フィン氏は語る。
■ノース・カンタベリー
「夢の収穫に近い。収穫高はほぼ平均的で、ピノ・ノワールはやや低め、リースリングはやや高い、という感じ。過去2年と比較すると、今年は特段、心配する事もなく、リラックスした収穫だった」と、2019年の収穫を表してペガサス・ベイのマシュー・ドナルドソン氏は語る。
■セントラル・オタゴ
収穫最終時に3回続いた霜となった、10月12日と13日にかけての天候で霜の影響を受けた地域があった。バンノックバーンにあるテラ・サンクタのマーク・ウェルドン氏は、「収穫状況がますます多様化しているようにみうけられ、毎年その異なる状況に適応していく事が重要になってきている。昨年はブドウの収穫を13日間かけて行ったが、今年はそれが2倍の26日間となった。2019年の収穫は濃縮2017年とやや軽めだった2017年の中間ぐらいになるだろう」と、ウェルドン氏は予測している。またフォーレスト・エステートのジョン・フォーレスト氏は、「平均より軽めだが、通常の房より重いため、通常の重量ぐらいになる」と予想している。
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