NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
15.07.2007
マールボロで深刻な短期ヴィンヤード労働者不足
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南島マールボロでは、今冬季節労働者不足が深刻で、このままでは一部の木が剪定されずに残されてしまう可能性があると、ニュージーランドワイン・グローワーズが警鐘を鳴らしている。
ニュージーランドワイン・グロワーズ代表のフィリップ・グレギャン氏によると、現在2000人以上が同地域のヴィンヤードで働いているが、さらに500人の労働者が至急必要とされている。
マールボロには3千万本のブドウの木が植樹されており、約10週間後には萌芽が始まるため、それまでに全ての剪定作業をさせなければならない。剪定が行われなかった木は葉や梢が成長し過ぎ、収穫量や質の低下を引き起こす原因となる。
マールボロの季節労働者コーディネーターであるクレア・ウィルソン氏は、「もし今日、職を求める人が突然500人現れても、全員をそれぞれのヴィンヤードに配置するのは全く問題ない。」と話す。
同地域では3000人ほどの季節労働者が稼働していたが、ビザや体力的に厳しいという理由で、すでに約1000人が離職している。
「今年はバックパッカー労働者の数が例年より少ない。これはおそらく、重労働の噂が広がったためと思われる。政府はバックパッカーに代えて、近隣の太平洋諸島からの雇用を奨励している。」と語るのは、アメージング・グレープス・オーナーのピート・オマリー氏。
しかしながら太平洋諸島系の人々の受け入れが可能なのは、ヴィンヤードの閑散期とされる9月以降とされている。
マールボロでは新たな植樹が進んでいることが問題を悪化させているが、南島の他地域では栽培面積がそれほど大きくないため、同様の問題は発生していない。