NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース

「親切心を持ってワインを作る」とはニュージーランのワイン・メーカー達へのこころの健康を促すことだ。

エヴァ・ペンパー氏の毎日は忙しい。ジャクソンズ・エステートでワイン・メーカーとして働きながら、自分の名前のワイン会社を昨年立ち上げた。

「収穫時はストレスが溜まる時期だった。普段の生活を送りながら、毎日12時間のシフトをこなしていた。だから、ストレスの多い生活をこなす技を学ぶために、ニュージーランド・ワイン生産者協会主催のウェルビーイングのワークショップに参加した。とても素晴らしいワークショップで、存分に楽しめたが、危機に直面した時の対処法、人間としての成長、自分の周りの人達に親切に、優しくし接し、仕事と個人の生活のバランスをつけるか、などについての有益なアドバイスを受けた。収穫時は業界の多くの人達と働くので、他の人が悩んでいることへの、意識を持つのは大切だ」とペンパー氏は感想を述べた。

ニュージーランドの第一次産業省(MPI)はニュージーランド・ワイン生産者協会に、ワイン生産地域で12回ウェルネス・ワークショップを開催出来るように4万ドルを支給した。

「天候、労働者確保、新型コロナで市場が不確かになってしまったこの12カ月はワイン業界には非常に困難な時期だった。こういった影響の厳しさは地域によって差がある。ワークショップでは今後の状況に対処できるような前向きの気持を持って進められるツールを与えてくれるだろう」とはニュージーランドの第一次産業省の地域サポート担当のニック・ストリー氏の弁。

ニュージーランド・ワイン生産者団体の先導力と関連コミュニィテイ担当部長のニッキー・グランドージ氏は、ワイン業界の女性ワイン業界の女性を援助する団体のフィオナ・フェウィック氏と共に、ブレナムのワークショップで完売となった『Go you』セッションで共にスピーカーをつとめた。

「『Go you』ワークショップのセッションでの前半はメンタル・ヘルスの重要性に特化するものだった。どうしたら互いに気を付け合うことが出来るかについて話した。その後、フェンウィック氏と合同で個人の評判、ゴール設定、自分を信じる事などについて話し合った。モチベーションを高めるセッションとなった。前向きな話だった。ワークショップの主眼はどのようにもう一度モチベーションを高め、ゴールを再設定できるかについて参加者を援助しようというものだった。メンタル・ヘルスやメンタル・ウェルビーイングを語るのはどんな時でも大切な事だ。しかしコロナ禍の今、特に多くの変化や様々な事態に直面している人達には特に適切となっている」とグランドージ氏は語る。

グレンドージ氏は、手助けとなる多くのツールを紹介し、ウェルビーイングへの5つの道を歩む事を参加者に奨励した。5つの道とは、「繋がり、活動的、気付き、学びの継続、そして与える」、ということだ。

「ウェルビーイングについてわざわざ探し当てようとする必要はない。泳ぎを学ぶためにサメを待つ必要ない。だから、既に忍耐力を持っているなら、ウエルビーイングの5つの道をたどれば、願わくばずっと健康でいられる。これまでのワークショップからの参加者のフィードバックは良い。今後もっと男性が参加してくれるといい。」
収穫後の5月17日に『Go you』ワークショップが追加で開催される。

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